テレビドラマ返還交渉人プレミアム〜キーワードは捨て石〜

2017年08月12日放映録画90分

沖縄の基地問題には強い関心があるけれど、まだまだ不勉強なので難しいこと、微妙なことは書けません。

那覇市には比嘉さんというかたが何人いらっしゃるでしょう?

そのうちのお1かたと、ご縁あって親しくさせて頂いていた時期がありました。

そのかたとのやりとりの中で比嘉さんがけっして頻繁にことばにされていたわけではないですが、本州に暮らすわたしたちと、基地に囲まれた沖縄に住む人たちとのあいだには、当然のことながら、問題意識が大きく違うのだなと思い知らされました。

比嘉さんと親しくさせて頂いたことが、わたしが沖縄問題について考えるきっかけをつくってくださいました。

の朝ドラでちゅらさんがはやっていたころ。

出張で何度も沖縄を訪れたことのある10歳年上の従兄は、

確かにああいうのんびりしたしゃべりかたはするし、空気もある。

ももっと、なんとも言えん、もの悲しさがあるで

と、言いました。

その従兄の姉は、観光で沖縄を訪れ、

米軍基地のそばにあるお店の店長さんらは、基地がなくなってしまったら商売あがったりや、基地がないと困るって言ってたで

と決めつけました。

わたしは沖縄をただの観光地だとは思えません。もちろん、訪れてみたい名所や旧跡はいくつもありますが。

わたしが沖縄へ行くと、たぶん、従兄に似た目線で人と接したいなと思います。

口さがないネット書き込み族の中には、

沖縄の知事は基地問題しか本気になっていないから、

沖縄が大陸などからの麻薬密売の温床になっている。

こちらにも力を注ぐべきだ

という書き込みをしているのを読んだこともあります。

しかしこのあいだ那覇空港で、大量の麻薬が押収されていなかったでしょうか?

ドラマの中でとても印象に残ったことばは捨て石でした。

第二次世界大戦で捨て石にされた沖縄に、米軍基地を押し付けつづけることで返還後も捨て石にするつもりなのか、と。

かかりつけの精神科の先生は釣りがお好きで、よく南の海まで出かけられる。病院の待合室にはいくつもの大きな魚拓が飾ってありますヘンな病院ダ!。

その先生が、

沖縄では、沖縄だけが日本から独立しようとしている運動が起きている

とおっしゃっていました。

それを伺ったときは、なんのことか理解できなかったのですが。

いろんな情報を得ていくうちに、そういう考えかたをする人たちがたくさんいても無理はないんじゃないかなぁと感じるようになりました。

わたしはこのドラマの主人公である千葉さんのように、米軍基地をどうこうして欲しいと交渉する力もないし、もし米軍に沖縄からの基地撤退を求めても、結局これまでの歴代総理大臣が歩んできたように、段階的な撤退か、ほかの地域への移設を求められるか。移設を求められたときそれがもし自分が住んでいる地域だったら。

北朝鮮情勢がよくわからなくなってきた今、わたしの掲げる全世界非武装化というものが、どれほど困難で非現実的なことかということもわかってきました。

でもわたしはどうしても、憲法9条を提案した幣原喜重郎先生の思いが日本が軍を持つことをマッカーサーが恐れていたからだとも言われていますが、いつの時代もアメリカの言いなりになるように歪められていくのを悔しく感じられてなりません。

日米安保条約など締結せず、日本の政治家たちが、世界に向けてたとえその時代が冷戦という一触即発の時期であったとしても非武装を根気良く、粘り強く、徹底的に訴えつづけていれば、今ごろ世界はどんなに素晴らしいものになっていただろう、とこんな夢想は、小説にすべきですね。

でも、そう考えずにはいられないのでございます。

以上です。